Q&A
Q1.甚八さん!“蜜”って 注射器で入れているんでしょ?

A1.確かに色はハチミツっぽいけど、樹の上で完熟する過程で自然に発生したものなのじゃよ。
Q2.それなら蜜って何?

A1.りんごの蜜というのは日光を受けた葉から枝、そして実へと集まる『ソルビトール』という成分なんじゃ。ソルビトールは酵素の働きで果糖などに変わり、実の全体に回っていく。この段階ではまだ“蜜”は実にたまっていない。
いよいよ実全体に糖質がめぐり完全に甘さが充填されたころ、ソルビトールを果糖(ショ糖など)化する酵素の働きが弱まり、余分となったソルビトールが細胞と細胞の隙間にたまるようになり水分を引き寄せる。これが“蜜”の正体じゃ!!
Q3.えっ!じゃあソルビトールは甘い???

A3.はっはっはっ驚かしてしまったかのう。砂糖の甘さを100とすると、ソルビトールは60くらい。しかし、果実に多く含まれる果糖は砂糖の甘さの1.15〜1.73倍も甘い糖なのじゃ。蜜が入ったりんごは完熟しきっているという証だから、とっても美味いんじゃよ。
Q4.“蜜”はどの品種にもはいるの?

A4.それはその品種によって違うんじゃ。
『ふじ』や『スターキング』、『デリシャス』などには蜜が入りやすいけれど、『ゴールデンデリシャス』や『つがる』では完熟しても蜜が入りにくい。よって蜜が入りやすい品種をもとに交配された品種は蜜が入る事が多いのじゃ。
Q5.蜜が消えるって本当?

A5.樹の上で完熟して、せっかくできた蜜だけど…
残念なことに、貯蔵中には少しずつ減っていくの。その原因は蜜が水分を発散させながら、徐々に果肉に吸収されてしまうから。蜜が減ると、甘みは変わらないけど、シャキシャキ感やジューシーさが少なくなってしまうのよねえ。
だからなるべく、新鮮なうちに食べてほしいわ。
Q6.美味しいりんごって見た目で分かるの?

A6.主に3つのポイントがあるわ。
●同じ大きさのものでも重い方のりんご
●ツルが太くてしっかりしているりんご
●りんごのお尻のほうが少し透き通ったような黄色みをおびているりんご。特にお尻の部分が黄色や赤くなっている果実は、完熟した印なので蜜が入っている可能性が高いと言えるわね。
Q7.『葉とらずりんご』 ってなに?

A7.Q2で言った果糖や蜜のもとになるソルビトールこれが作られるためには沢山の太陽と、元気な葉っぱが必要になる。この元気な葉っぱが一枚でも多くあった方が甘いりんごが出来あがるのじゃ。しかし、その葉の影になった部分が赤くならず、色むらが出来てしまうために商品価値がおちてしまう。見た目には劣るがとっても美味しい栽培方法なのじゃよ。さらに袋をかけないで作る『無袋栽培』を一緒に行なうことで、もっと甘くなるんじゃ。
Q8.無袋栽培(むたいさいばい)って?

A8.サンふじなど「サン」が付くりんごで、袋をかけないで栽培されたりんごです。太陽をたくさん浴びており、甘く美味しいりんごになるんじゃよ。
Q9.りんごの表面がベタベタしているのは、ワックスを塗っているの?

A9.りんごの表面が光ってベタベタしているのは、ワックスではなく、「油上がり」とよばれるりんごの自然現象です。りんごは乾燥を防ぎ新鮮さを保つため、果実の表皮からロウ性の物質を分泌します。熟度が進むにつれて、ロウ性物質をりんご自身が作り出す不飽和脂肪酸(※1)が溶かすため、表面が光ってベタベタした状態になります。いずれも、りんご自身が作り出す自然のものでからだにも有益な物質ですので、安心して食べられます。油上がりは品種によって差があり、「つがる」「ジョナゴールド」「千秋」などによく見られるんじゃ。
※1 不飽和脂肪酸…主に悪玉コレステロールを減らす働きがあります
Q10.りんごは丸かじりOKなの?

A10.りんごは病害虫の発生を防ぐため、収穫されるまでに農薬の散布がおこなわれますが、正しい使用時期や方法により、健康に害のないように十分注意しているから大丈夫です。それにりんごは種を中心とすると外側に行くほど糖度が高く、皮の下が一番甘いの。だからこそ丸かじりで本当のりんごの味を楽しんでほしいわ。
Q11.でもちょっと丸かじりは苦手…。

A11.そんな方には、「りんごジュース」や「すりおろしりんご」がオススメです。硬いものを噛む必要が全く無い上、すりおろすことでペクチンなどの成分がぐんと吸収されやすくなるんだって。